忙しい理由

里見はいまだかつて「忙しかった」ことが一度もないです。むしろ怠惰に過ぎることに内心忸怩たる思いを抱いていたりするのですが、どうも周囲からは忙しそうに見えるようです。これは複数の競合する取引先さまと仕事をしているひとがこの業界には少ないからなのだと考えています。
複数のメーカー、複数のスタジオ、複数の原作元、複数の広告代理店etc.
そうすると誰にも仕事の総量がわからないので「今自分が発注している仕事をベースに考えて、あの数の取引先と仕事をしている里見はおそらく忙しいであろう」という結論に至るのではないかと思われるのです。
そしてこの「仕事しているように見える」という立場は実は大事なものなのではないかと最近気づきました。第一無理なことを言われなくなるしね。里見に備わっているスキルは(なんら技術を内包しておらず)口先にしか宿っていないので、冷静に考えればどうやっても忙しいはずはないのですが(そもそも世間の「忙しい」の大半は「効率が悪い」と同義であったりするので改善可能な気もします)、里見の仕事の概要がわからないために忙しそうに見え、それはつまり重要そうに見えるということにつながります。情報のハブとして間に立つことでその立場は強化されていきます。情報を制するものが仕事を制するということですかね。
そうなったらもう勝ちで、真っ昼間から映画を観にいっても、どこかに遊びに行っても、みんな脳内でなにかしらケータイに出ることができない里見の仕事を、また「いやぁ徹夜明けで」というと麻雀やカラオケや飲み会ではなくV編やブレスト的な会議やMAを想定しまいます。もちろんやり過ぎると仕事がなくなるのでほどほどにね。
こういうことの積み重ねで6年近く会社が維持されているのは驚異と呼ぶにふさわしいと思うのですが(なんとあと3ヶ月で丸6年です)、内容的になかなか自慢できる相手もいないのでここに書き記すものなり。

コメント
ここに書くと忙しくないことがばれるのではないのですか?w

里見さんの仕事は先行き不安に見えますが
うらやましくも思えます
  • オノレン
  • 2008/11/11 4:48 PM
そこらへんのリスクは「余裕があるなら仕事頼もうかな」と解釈されるかもしれないので許容範囲ではないかと思われます。実際はどうか知らないけど。

他人の会社で誰かに迷惑かける不安に較べたら、自分の責任ですべてやれる今の状態の方が気楽であったりします。
  • satomi
  • 2008/11/11 7:05 PM
コメントする








   入力情報を登録しますか?
この記事のトラックバックURL
トラックバック
バーナムスタジオ

categories

archives

links

profile

others

search this site.