五十年以降の蠱毒

前回のブログのコメント欄で書いたことをもうちょっと丁寧に書いてみます。

まず。

アニメに備わっている文化侵略能力は超強力

ということです。


たぶんハリウッドとくらべても遜色ない侵略能力です。
アニメに興味なさそうな政治家や役人のかたたちまでクールジャパンとか言い出してしまうのもその点では頷けます。
実際合法/非合法問わず世界中でアニメは見られていますし、浸透していると思います。

政治家や役人のみなさまが期待しているのはたぶん外貨獲得なんだと思うのですけど(ANEWなんか見るとむしろお金を流出させる動きなので里見の思い込みかもしれませんが、そうだと話が続かないのでここでは外貨獲得ということでお願いします)、それはまだまだアニメにはビジネス的潜在能力があると期待されているということです。で、前回の「世界基準で世界進出するプロデューサーいないの?」話になるわけです。

ところがアニメには超強力な文化侵略能力しか備わってない、ともいえまして。
これはアニメに限らず映像全般にいえることなのですが、映像そのもので対価を得るのはとてもむずかしいのです。日本のアニメは玩具やビデオグラムやナショナルクライアントのスポンサードなどで成立しているのですが、「ビデオグラムのマーケットが安定している」ことのほうがどちらかというと僥倖でありまして、世界的な潮流としてはどんどん無料化に傾いているのではないかと思います。

そしてここの部分にハリウッドとの大きな違い(にして圧倒的優位の源)があるのですが、ハリウッドは販売網と興行&ビデオグラム、さらにはウルトラヴァイオレット的なネット配信システムによる世界的な資金回収手段を持っています。

もちろんアニメにはそれがありません。

ではどうすればよいかというと、里見が思うにビジネス的な活路はマーチャンダイジング、つまり二次商品にあります。
この二次商品と呼ばれるものこそがビジネスのコアとして機能すればアニメの能力は発揮しやすいのではないかと。

ハリウッドのように映像そのものを売るのではなく「アニメで文化侵略をしつつ関連した商品を売る」ですね。
大航海時代のキリスト教宣教師と商人のセットみたいなイメージです。
よく知らないから違うかもしれませんが、「ぼくらのヴィジョンはステキなので、そのヴィジョンから生まれたプロダクツもステキです」
というようなところでスタイルやブランドを定着させるために文化侵略能力を活用し、結果的にビジネスのサイクルが成立するとよいかなあと思います。

たとえば具体的な順序でいうと日本が「自動車を輸出産業の主力としている」とすると「日本車がカッコいいアニメを世界に無料でばらまく」ことで結果的に制作費以上の収益が期待できるのではないか、ということです。

そのようなことをぼんやり考えております。

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