心の老眼

加齢にともなって心も老眼が進行するという話です。
ここでいう老眼とは何かというと近くのものがぼんやりして遠くのものははっきり見える症状です。

年を取ると顕れる心の老眼は、視野が狭くなって、遠くの天下国家や人間とは社会とはどのようなものかを語りたくなる一方で、目の前の事象をうまく把握できない状態です。

近くのものに焦点が合わずみんな「同じもの」か「よくわからないもの」としか認識できないのに、遠くのもともとぼんやりとしかわからなかったものは近くが見えなくなったことで相対的によく見えた気分になれるので、そのようなことが起こります。

年長者がおかしなことを言ってて、やんわりと違うよとご説明しても頑固でなかなか通じないのは、そもそも見えてないから説明が理解できてないだけだったりもするので、実際は視野が狭いだけで本当に頑固なわけでもなかったりします。

心の老眼がはじまった側から言わせていただくとだいたいのことは「なんでこんな簡単なことに悩んでるのかわからない」とか「わざと面倒臭く考えてないか」とか「人間/社会とはそのようにできているのだよ」といった解像度の低い発言で(おもに年齢による社会的地位のおかげですけど)世渡りできてしまうので、こちらはそれほど困らないのですが、そんな耄碌の相手をするみなさまのご心労はいかばかりかとお察し申し上げます。

目と違って心は加齢の自覚がしづらいので、なるべく気をつけていきたいと思います。

コメント
コメントする








   入力情報を登録しますか?
この記事のトラックバックURL
トラックバック
バーナムスタジオ

categories

archives

links

profile

others

search this site.