コンテンツ産業時代到来?

KADOKAWAとドワンゴの経営統合が一面で報道されてる本日の日経新聞で、三菱ケミカルによる太陽日酸の買収が記事になってました。

この太陽日酸は今では北海道で悠々自適に暮らすぼくの父がかつて勤めてた会社なのですけど、勤務当時は日本酸素という社名でした。それが太陽酸素と東洋酸素が合併してできた太陽東洋酸素と合併して現在は太陽日酸になってまして、さらにさらに今回三菱ケミカルホールディングス傘下になるというザックリした流れです(社名の変わらない合併・吸収・分社・統合はもっとたくさんあります)。
サーモスブランドでおなじみの魔法瓶なんかも手がけてますがメインは産業用の窒素ガスの生産で、この手の産業インフラ的な会社って業種的な絶対なくならない安心感というか不変さと同時に、最後はスケール勝負になる(銀行の大合併時代なんかもそうですね)のだよなあとしみじみ思いました。

そのグローバル化の流れとは逆に、日本の農業や漁業のようにある特殊な環境下で小規模自営が維持されてる産業もあります。TPPやらなんやらで外圧で変わるかもしれませんが今のところは。

で、やっと日経一面に戻って、いわゆるコンテンツ産業と呼ばれるぼくのいる業界は何に似ていてどこを目指すのかですが、ことアニメ制作の元請け/下請け/孫請けが連なる産業構造に関しては建築のゼネコンや、ITのSIerなんかが似ている気がします。

今回のKADOKAWAとドワンゴの経営統合は(とりあえず生産現場のこの旧来のカスケード構造には触れず)コンテンツを生産から消費まで一気通貫で届けるシステムが整ったということなので、これはかなり画期的です。
しかもアニメの原作供給元は圧倒的に出版なので、ここでもKADOKAWAは強みと存在感を発揮できます。

そうなると「原作コンテンツのマルチユース」でビジネスのバランスをとっていく時代になっていきますので(つまりどこでもいいから拳を当てればいいという松尾象山状態ですよ)、ぼくはついアニメ単体で考えてしまいがちなのですが、これからは胡散臭い響きだなあと毛嫌いしていた「コンテンツ」で考えることになっていきそうです。

ここ数年アニメ業界のビジネスレイヤーでは市場規模は変わらないのになぜかプレイヤーの数が増えていて、その結果としてアニメの本数もかなり増えているのですが、ここにきて初めてインパクトのある統合が発表されたのは、将来「ここがターニング・ポイントだったのだ」といわれる流れの変わり目に来ているのだと思います。

ぼくらのような小規模自営組がどのように取り込まれるのか取り込まれないのか、どちらにしろ業界全体で動きがあるのはまちがいないのでしばらくは愉快に過ごせそうなのでとても楽しみです。

コメント
コメントする








   入力情報を登録しますか?
この記事のトラックバックURL
トラックバック
バーナムスタジオ

categories

archives

links

profile

others

search this site.