少子化伝奇

日本の少子高齢化は「人工抑制政策がうまく機能している」のだと思います。

親世代の労働環境を厳しくする
今も「育児休暇」どころか「残業代ゼロ」が議論されてますが、子育ては長い時間をかけておこなうものですから暗い未来を予想させ続けることの抑制効果は大きいです。
親世代の収入を低く抑える
子育てをお金のかかる状態にしておくのに加えて、独身でも夫婦でも、扶養家族を持てないレベルに賃金を抑えておけば経済的に抑制できます。
出産できる環境を用意しない
現状では妊娠8週目までに産婦人科を決められないと都内での出産はむずかしいそうです。実家が地方のかたには里帰り出産という選択肢がありますが、都内在住のひとの意欲を減退させる効果は高いと思われます。
乳児を受け入れる施設を用意しない
待機児童問題は相変わらずで、「母親が育てろ」と経済的に困難な解決策を為政者のかたがたが発言することで萎縮効果は倍増です。

まあほかにも「社会環境がこどもを排除している」とか「女性の問題に矮小化してる」とか政治や国民の考えかたなどいろいろありますが、本題ではないのでこれぐらいで。
ともあれひとには「未来」とか「希望」を予見する能力がそなわっていますのでそこらへんを暗澹としたものにしておくとそうなる、というお話です。
もちろん少子化よりも東京オリンピックとかのが重要な議題であると考えるひとが多いのは別にとりたてておかしなことではないのですが、「少子化政策を推進してるのにどうして少子化が止められないのか」というのは議題の立てかたがおかしいだろうことは明らかです。

そして青少年を健全に育成する都条例やダンスをはじめここ数年の性的(表現)の締めつけの流れを傍観していると、本来連動しているはずの性と出産が反対方向に切り離されているようにも感じられます。

さてここから本題。

最近ある脚本家さんから「聖書伝奇」という言葉を教えていただきました。この単語によって今の状況をうまく説明できる気がするのです。

つまり乖離矛盾しているように見える流れのすべてがひとつの意思で動いているとしたら、どのような結論になるのかといいますと。

かつて人類の歴史上でたったひとりだけ、性から切り離されて誕生したこどもがいました。きっとここが目標にちがいありません。

こどもの母は処女で懐胎して神の子を産み、その子は神の国を説き人類の原罪を背負い十字架にかけられました。

なので、今おこなわれているのは壮大な1億3000万人の人口を誇る日本を舞台とした「性の隔離」と「出産への圧力」による強制的な救世主の出現実験です。
人口9000万人と推定されているローマ帝国全盛期よりも人口が多いのはたぶん平均寿命が延びてるためで、実際の若年層の人口はほぼ同規模なんですね(知らないけど)。
そして2000年前は神の摂理のままに救世主が誕生したわけですが、今回は神になりかわった国家の確信的な誘導によって救世主の再出現をうながしているのです。

と、こう考えると性の隔離と出産がなんら矛盾なくつじつまが合います。

で、現在すでに救世主は馬小屋かガレージあたりでひっそり産まれてて、2030年の東京で12使徒を率いてテロを起こして、表向きはオリンピック名目でつくられた「新国立競技場」が実は政治家のための「方舟=宇宙船」として建設されてたことが判明し、使徒とともに奪い取って発進させるところから物語ははじまるんですね。ここから救世主対人類の戦いがはじまるかと思いきや実は本当の敵は神で、近い将来神による人類滅亡プロトコルが発動することを知った政治家たちが「神罰」に対抗するために人類の救世主「人の子」を強制生誕させる計画をおこなっていて、自分がつくられた存在だったことに悩む救世主でしたが、神の防衛機能によって顕現した「神の子」との出会いと戦いの中で人類の大半は滅び、木星は第二の太陽となり、そしてついに神の正体を知ります。その人類が崇め続けてきた神の意外な正体とは……。






おわり。






モンテルオーニの『聖なる血』を代表とする、クローンのような科学技術で救世主を「復活」させる物語はいくつもあるでしょうが、社会実験でよみがえらせようとしたフィクションはまだない気がします。このプロットは権利放棄しますので、みなさまどうぞ遠慮なくご自由にお使いください。タイトルは『神帝都物語』とかでどうでしょうかね。

ほんとにおしまい。

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