日中政治とアニメ

アニメは中国とのやりとりが比較的多い産業だと思います。
正確には「煩雑かつ頻繁なやりとり」でしょうか。
以前テレビ局のかたにいわれたのですが「海外とのやりとりがその都度発生する映像を毎週オンエアできるのはアニメだけ」らしいです。
いわれてみるとたしかにそうかもしれません。
ほんとよくなんとかなってますよね。

中国にお願いするお仕事はおもに「動画・仕上げ」作業で、まとめて「動仕」といわれるセクションです。「動画」は原画の線を清書したり、原画と原画をつなぐあいだの絵(中割り)を描いたりします。「仕上げ」は彩色です。
これを中国にお願いするのには2通りありまして、紙の実物を中国に発送する「便送り」とスキャンデータを送る「電送」です。
今となっては後者が主流でしょうか。
そしてどちらも国際政治や経済の影響を受けます。

経済面でいいますと、最近の円安のあおりを受けて、中国の動仕会社さんにとってはだいぶ割の悪い作業になってしまったため質的にも量的にも次第に苦しくなってきています。
アニメの制作費は円建てでそれほど変わってないのに1ドル7〜80円の時代と120円の時代ではだいぶちがいますよね(人民元だと12〜3円だったのが19円ぐらいになってます)。もちろん中国側の賃金上昇もあります。

そして政治面では、たとえば日中間が緊張すると「電送」速度が異常に遅くなるというのがあります。そんなことできるのかよ都市伝説だろと思ってましたが、石原都知事(当時)が尖閣諸島購入発言をしたときはほんとに中国側のデータのアップロードができなくて納品が落ちるかと思いました。実際に転送量がしぼられるのか、急激に頻繁なやりとりが発生するためなのかはわかりませんが、いきなりなので対処もむずかしいです。


と、ことほどさように影響がございます。現状のアニメの制作システムがよいともいえませんし、改善に取り組むいい機会ともいえますが、それでも日々平和にすごしながら少しでも時間を稼いでおだやかに移行したい派のぼくとしては、みんななかよくしてね。と祈っております。
 

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