マスプロダクツの慣性

「ある画期的な技術」が開発されたとします。
それがかなり画期的なものだったとしても多くの場合「大量生産」されるまでにタイムラグがあります。

これは技術導入までの試行錯誤や、かかわるひとたちのオペレーションの徹底、何より先行投資が必要になってくるというのが大きな理由かと思います。
なのでアップルやサムスンやグーグルといった巨大企業であれば、社内でどうにでもできてしまうので、それほど問題にならずいきなり世の中に夢の技術が提供されたりすることもあるかもしれません。

アニメでいえばおそらくピクサーのようなところは別でしょうが、ふだんテレビで放送されているアニメの

「いろいろな会社で仕事をされているフリーランスのかたがたや、国内・海外の複数社の外注さんにお願いをして、ローテーションを組んで毎週30分アニメを納品する仕組み」

も、試行錯誤やオペレーションや資金を必要とする「大量生産」です。なおかつ制作現場はタイトルごとにメインスタッフが入れ替わりますので、プラグイン程度なら問題ないですがスタジオごとで過度に制作手法が異なると、業界を支えているフリーランスのみなさまを混乱させることになってしまいます。
そのため新規技術の普及はスタジオ単独というよりは業界全体での取り組みになっていきます。

なのでいきなり新規の技術が投入されたり、プロジェクトの途中で変更が加えられることもあまりありません。
もしそのように見えるとしたら水面下というか気づいていないところで、「大量生産」に向けた試みがくりかえされています。


今はアニメの需要がとてもある時期ですので、大量生産能力を維持しつつゆるやかに移行が望ましいです。とはいえ実際には、フリーランスシステムはその「変化への対応能力の低さ」と同じもの、いわば「慣性」によって、多数派が見えた段階でそちら側に天秤が急激に傾くのですけど。

 

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