卑下と母音

日本語は母音の数が5しかないので、同音異義語がとても多いといわれています。
より正確には「母音が少ないにもかかわらず、母音の多い中国語や英語を取り込んでいったから」ですかね(たとえば日本人は L と R の区別がつかないといわれますが、英語の lord と road は違う音だったのに日本語に取り込まれた時点でどちらも「ロード」となって同音異義語になってしまいます)。

これはツイッターの140文字が英語だと足りないが日本語だと充分だとか、にもかかわらず英語を日本語に翻訳するとページが2〜5割増しになるといったこととならんで、母音が少ないなか古来より中国(近年はアメリカ)の影響を受け吸収し続けてきたという日本語の歴史的な特徴と申し上げてよいかと思います。

「汚職事件」と「お食事券」や「ヤクザ医師」と「薬剤師」のようにけっこう長い言葉でもあります。

単語でなくとも「開くの10時か/悪の十字架」とか「ねえ、ちゃんと風呂入ってる?/姉ちゃんと風呂入ってる?」とか「猫のタマ、しーっ!/猫の魂」なんてのがその昔教室で流行ったりもしてました。

これでよくコミュニケーションに支障をきたさないものだと驚くばかりですが、ほんとうのところはしょっちゅう支障があるのだけど、なんとなく運用でカバーしているのではないかと。
で、書き言葉と話し言葉が分化したり漢字仮名交じり文が生まれたりしていくうちに、むしろ「地口」や「駄洒落」や「掛言葉」として積極的におもしろおかしく活用してきたのだと思います。ここ1000年ぐらい。

最近だと日本語ワードプロセッサの変換機能(おもに誤変換)の発達や隠語を好む匿名掲示板によって「積極的活用」が加速しているように感じます。


そのような適当な言語でコミュニケーションしているのですから、常に相手を傷つけてしまっていないか、失礼にあたらないかと気にしながら書いたりしゃべったりするはめに陥りがちです。
おたがい日々の言動にいちいち憤らずにおおらかにいきたいものです。

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