夢見る機械

しばらく前のことですが、チェス、将棋に続いてついに囲碁でも、AIが人間に勝利するという快挙が発表されました。

「囲碁の謎」を解いたグーグルの超知能は、人工知能の進化を10年早めた

また何年か前にはこんなニュースもありました。

コンピューターは芸術家になれるか? 人工知能の新たな挑戦「The Painting Fool」

そして最近だとこんなものも。

AIがつくった星新一の「新作」 できはいかほど?:朝日新聞デジタル

ゲーム、絵画、小説と、今まで人間の専売特許だと思われてきた芸術や娯楽ジャンルで、コンピュータが活躍しはじめています。
これを「脅威」ととらえる向きもありますが、本当は逆で「求めていたものがようやく現れた」なのではないかと考えました。

かつてフランスでウリポという文学運動がありました。どのようなものかは下記の wikipedia をご覧いただくと早いかと思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%9D

これはひとつの例ですが、人間による芸術への、とてもコンピュータ的なアプローチだと思うのです。

以前このブログであげたのがレーモン・クノーでした。

同根異曲その3

長いので該当箇所を以下に。

閑話休題的な話として、たまに「娯楽」との間に収斂進化も発生します。便器で有名な美を放棄するほうの芸術家マルセル・デュシャンなんかも名を連ねていたらしいウリポ(数学的な視点から新しい文学の可能性を探求してた集団)の代表的な作家レーモン・クノーの「あなたまかせのお話」は、結果的にゲームブックの先駆となっています(たぶんね)。


この「ゲームブック」もとてもコンピュータ的な娯楽ですよね。

さらにさかのぼるとダダイスム、シュルレアリスムも、キュビスムもモダニズム建築も、今となっては(もちろん部分的ですが)コンピュータ的と感じます。

これは一見別々の事柄なので「脅威」にも感じられますが、おそらく20世紀初頭の「機械文明」が産み出した「みんなが夢見る世界」があったのではないかと思います。
それはぼくが「コンピュータ的」と呼んでいるもので、その「夢見る世界」はまず「芸術家」の作品として世の中に出ていきました。
その後何十年も経過して、「技術者」の蓄積と成果物がようやく、この現実世界で20世紀初頭の「夢想」を実現しつつあるのではないかと。

そんな風に感じられるのです。
 

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