それでも世界は少しずつよくなっている

今は昔、うっかりニコニコ動画さんを批判して炎上してしまったことがありました。

当時はアニメが放送されたり、パッケージが発売されたりするとすぐにどなたかがアップロードしてしまうような環境で、ニコニコ動画さんの対応は、

 

アップロードされた映像が公式か非公式か判断するすべがないのでそのまま放置する

 

というもので、まあ当時は全部非公式だったんですけどそんな感じで。

お客さま(?)の反応も、アニメのいわゆる違法アップロードは、観たいものを観ることができないひとたちの要望をかなえているのだからぼくら「制作者の怠慢だ」というものが大半でしたし、雑誌の取材をうけたらプロであるはずの大手出版社の編集さんから「宣伝になるからプラスなのでは」といわれたりさんざんでした(いちおうプロのかたですのできちんと「じゃああなたの雑誌をスキャンして毎週ネットで無料でばらまくので宣伝になったありがとうとぼくに感謝してくださいね」とお答えしました)。

 

それから10年近く経ったでしょうか。

 

その間にニコニコ動画さんからもアニメの違法アップロードはほとんどなくなり、今は「キュレーションサイト」が炎上しています。おそらく手がけた企業に悪意はない(ほんとのところはわからないですけどお金を稼ぐことに忠実だっただけなのではないかと推測します)にもかかわらずです。

 

いつのまにか世の中では他人の著作物の剽窃や盗作は悪いことだということになってきているようです。

 

「悪い」とまではいえなくてもなんとなく「エスカレーターで左に寄る」ようなゆるやかなタブー感がめばえてきてるように感じます。
もちろん今回のキュレーションサイトと以前のニコニコ動画さんとで大きく異なる点はあると思っていて。

ひとつは「動機」で、アニメのアップロードには金銭的なメリットがからんでいなかったこと(たいしてキュレーションサイトは金銭がすべて)。

もうひとつは利用するユーザーが自発的に盛り上がったこと(キュレーションサイトは金銭目的でユーザーを誘導していた)です。

 

これは生理的な好悪にとってはとても大きな違いです。


ただニコニコ動画さんも時間をかけて(ぼくら目線での)正常化を果たしましたので、キュレーションサイトもそのような流れになるのではないかなあと。


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