東日流外三郡誌とぼくのワンダフルライフ

30年に以上昔の1988年に小学館から「ワンダーライフ」という雑誌が創刊されました。

いわゆるオカルト雑誌です。

ぼくは今にいたるまで「ムー」も「マヤ」も読んだことないのですが、この「ワンダーライフ」は創刊以来毎号愛読していました。

購入した理由は「藤子・F・不二雄の異説クラブ」が掲載されていたからだったのですが、当時中学生でおこづかいも限られますので雑誌を買ったら隅から隅まで読んでしまいます。

そして創刊時14歳のぼくは「竹内文献」「宮下文書」そして「東日流外三郡誌」といった今でいう「古史古伝」に描かれる「真実」に夢中になりました。

ざっくりどんな感じかというと日本人が超古代に世界を超科学で支配していて、世界の偉人たちはだいたい日本で学んで帰国してその知識で地元で有名になってて、イエスやモーゼは日本で亡くなられてた、みたいな荒唐無稽なものばかりです。

まじめに授業を受けていればばかばかしい限りの内容ですが、当時のぼくにとって「教科書に載ってない真実」を知ってしまった衝撃はとても大きく、まさに驚天動地といってよいものでした。ついでにネッシーの正体がタリモンストラム・グレガリウムだということも学びました。

時は昭和の終わりごろ、ノストラダムスもまだその神通力を失っていませんでしたし(むしろチェルノブイリ原発事故でより迫真性を増していたかもしれません)、日本もバブルのさなかのライジング・サンでした。

その後は昭和天皇の崩御で平成がはじまり、手塚治虫や美空ひばりも相次いで亡くなり、ニュー・アカデミズムの後押しで新興宗教も盛り上がり、海の外ではソ連をはじめ東側諸国も崩壊して、たしかなものがなんにもないねどうしてぼくはここに……Tell me why に答えをくれたのがこれら「古史古伝」であり「ワンダーライフ」であったのかもしれません。

おりしもオウム真理教の布教が活発化していた時期で、このまま「ワンダーライフ」を読み続けたらオカルト沼に沈んでいてもおかしくなくて、よく現実の世界に戻ってこれたなというぐらいにハマっていたのですが、運よく帰ってくることができまして、今までなんとなく生き延びています。


これは理性の勝利というより、「ワンダーライフ」を読むきっかけとなった「異説クラブ」の掲載が藤子・F・不二雄先生の体調悪化で不定期になってしまったことと、限られたおこづかいが藤子先生の載っていない雑誌を買うことを許さなかったことが大きな要因であったと思います。

というようなことを読みながらなつかしく思い出しました。


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