(たぶんみんなの予想とちがう)『レディ・プレイヤー1』のすすめ

里見はたまに英語の本を読んで感想をブログやツイッターに書いたり書かなかったりしてますが、別に英語が得意なわけではなく能力的にはおそらくみなさまと変わらないかむしろ劣るレベルではないかと思います。アメリカに行くとちんぷんかんぷんなのでまわりのひとがなんとかしてくれるまで辛抱強く耐えるスタイルです。

それなのになんで英語の本を読むのかというと日本語と較べて「早さ」と「広さ」が各段にちがうのでしかたなくです。

「早さ」の例を挙げるとぼくのブログでちょうど今話題の『三体』と『三体 黒暗森林』の感想を書いているのですが、こちらの日付が5年前です(翻訳されないと思って読んでたので、翻訳されたうえに日本でも売れていて非常にめでたいです)。

「広さ」というのは好きな作家を幅広く読める、という意味です。たとえばぼくが「原書で読まなきゃ」とはじめて手に取ったペーパーバックは、当時未訳のレイ・ブラッドベリでした(今はだいたい読めるようになりました)。
そのころ翻訳された作品群をほとんど読みつくしてしまいゴールしたかなと思ってふと遠くを見たら、読んだことのない作品が(英語だけど)あんなにたくさんあるなんて……と辞書を片手にひたすらがんばりました。

とはいえよほど好きじゃないとそこまでの情熱は抱けないものです。
なのでぼくは今もそんなに英語の本は読みません(読めません)。
ちなみにぼくの選定基準は「早く読みたい」か「翻訳されそうもない」で、その条件にあてはまるとしぶしぶ購入しています(読むとは限らないけど)。


ただそうはいっても最初の1冊を手に取る心のハードルが一番高いですよね。

そこで「最初の1冊」におすすめなのがスピルバーグ監督の大ヒット映画『レディ・プレイヤー1』の原作 "Ready Player One" です。
もし「原書(英訳)読めたらいいけどむずかしそうだしなあ」と考えているかたがいらっしゃって、われわれに近しい趣味嗜好をお持ちでしたらまずこれから試してみるのがよいのではないかと思います。
邦訳は『ゲームウォーズ』というちょいダサめのタイトルで出ていますが、原書を読むうえでさしあたって読む必要ないです。映画を観てだいたいこんな話かぐらいの知識で充分ですし、もしかしたらそれすらもノイズかもしれません。

何も考えずに kindle で購入して勢いで読みはじめるのがよいと思います。

さて準備はよろしいでしょうか。 "Ready Player One" がなぜおすすめかというと、長さが手ごろなのもありますがなによりも大事なのは、作者もキャラクターも世界設定も何もかも「アメリカのおれたち」でできているからです。映画をご覧のかたには薄々伝わっていると思いますが英語なのに

なぜか単語を知ってます。

そしてどういうわけか「おれはエスパーか!!」というぐらい彼らの行動や選択に共感できます。なので多少読み飛ばしても理解できてしまいます。ともかく勢いとリズムでなんとかなります。
たぶん趣味嗜好によって最適本はたくさんあると思いますが、ゲームやアニメや特撮系ならこの "Ready Player One" が現時点最強の1冊ではないか考えます。

で、英語で400ページ弱を読み切れれば次もなんとかなります。
「好きな作家」か「好きなテーマ」か。ともかく自分にとっての読みやすさを軸に何冊かチャレンジしてみると「まあなんとかなるかな」レベルで読むことはできるようになってると思います。

今のタイミングだと次は劉慈欣の『三体 死神永生』の英訳 "Death's End" あたりでしょうか。日本語でも中国人名・地名は覚えにくいと思うでしょうが、それが全部アルファベットで表記されるとその比ではないぐらい頭に入ってこないのでそこだけ覚悟しといてください。「最先端に躍り出たワイドスクリーン・バロック」ですので、おもしろさは保証します。

ではみなさまよき読書ライフを。



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