HP更新しました

ずっと放置していたHPを更新しました。

http://barnumstudio.com/

実はこのブログ以外にHPも持っていたのです。
今まで3か月〜半年に1回ぐらいの頻度で更新してたのが、ここんとこ1年ぐらいすっかり失念してました。
ご覧のとおり里見の備忘録的なものでたいした情報も載っていないのですが、更新されないHPに不信感を抱かれ新規のクライアントさんをのがしている可能性もゼロではないですからね。

おもな更新点ですが、「Works」を2015年まで作成しまして、ライデンフィルム案件をはずしてバーナムスタジオ案件だけにしました。結果2013年以降はライデンフィルムのお仕事が多いため、バーナムスタジオとしてかかわっているタイトル数が減っています(合わせて記載してもいいかなとちょっと思いましたが、それはそれで個人会社であるバーナムスタジオタイトルとしてはある種の「水増し」なのでやめておきます。ライデンフィルムのタイトルはお手数ですがあちらのHPでご確認ください)。

また半年後ぐらいに更新しようと思います。

谷甲州『コロンビア・ゼロ: 新・航空宇宙軍史』

全然日本SFの話を書いてないなーと思いましたが、決して読んでないわけではなくて。

でも一番おもしろかったのが谷甲州の『コロンビア・ゼロ: 新・航空宇宙軍史』という自分の進歩のなさというか、さすがにまあ書くまでもないよなと。

つい思っていたのですが、よく考えたら最近の谷甲州作品はぼく的にはつらいものが多くて優先順位が下がっておりました。ところが一昨年出た『星を創る者たち』はおもしろかったのですね。ということはぼくが好きなのは「昔の谷甲州」なのではないかと。
その「昔の谷甲州」の代表作「航空宇宙軍史」を「今の谷甲州」が今の文体で書いてしまうのかと、桑田次郎の『エイトマン』の描き足されたラストとか『妖星伝』の最終巻とかいろいろよぎって……
不安8割ぐらいでおそるおそる読みはじめたらあらびっくり。

まごうかたなき「航空宇宙軍史」の正統続篇でありました。

ずるいよねこの「新たな戦いへの序曲」的短編集は。中高生のころから「航空宇宙軍史」シリーズを読んできて、その後20年待ってたごほうびみたいなつくりですもの。

あと何冊出るのかわかりませんが、高校生のころのわくわく感でお待ち申し上げております。

サファイア楊令伝

歴史上の人物を女性にするのがはやってるので、天使のいたずらで男女両方の心を持ってしまった男装の麗人が梁山泊を率いて宋と戦う『サファイア楊令伝』というのを考えてみたのですが、楊令は架空の人物でした。残念。

老人とは誰か

日本は少子高齢化社会といわれてひさしいです。

そうなるとなにかあるたびに「老人」は優遇されてるだの既得権益だのという話になりがちです。

このまえの「大阪都構想」の住民投票でもそのような話題が飛びかいました。


この問題となっている「老人」とは何者なのか、という話です。


以前JALが経営破綻、ひらたくいうと倒産に追い込まれたとき(現在はめでたく公的資金を導入して復活を遂げています)、企業年金に注目が集まりました。

倒産しちゃうから年金を減らそうというときに、現役の社員は5割減、OBは3割減という提案に対して現役社員は早々に賛成、OBは反対となり、すわこのまま法的整理かという段でからくも2/3の賛成票を得て切り抜けたということがありました。



この「OB」がいわゆる「老人」なのだと思います。

現役社員が状況をかんがみてより大きな負担でも飲むのに対し、OBは優遇された3割減でも拒否し、「このままだとゼロになるよ」といわれたら賛成に回るというとても利己的な存在として語られました。


今回の住民投票でも「老人」が破綻しかけている大阪の財政を考慮せず、公共交通機関の無料パス等の(ある意味ささいな)優遇措置が削られることから財政再建という大義を拒否したとのことです。



これが事実かどうかではなくて、JALのときもそうでしたし今回の大阪市の件でもそのような意見をニュースやネットで散見しました。

これが憎しみの対象となる「老人」です。


現実の「高齢者」ではなく、この「」でくくられる「老人」はとてつもなく利己的でおのれのメリット以外に興味のない、「継続的であるべき社会」のとてもわかりやすい「敵」として想定されています。
具体的に申し上げると70歳以上ですから今の時点では「団塊の世代」以上のひとびとです。

いつの時代もひとの知性はたいして変わりませんので、この世代の享受した「環境と立場」そして別の世代の「観察者たちのまなざし」が「老人」をつくりあげています。世代人口が多いのも、金銭的に恵まれてるのも別に本人が悪いわけじゃないですからね。

そしてこの仮想敵である「老人」への不満や憎しみはどこに向くのかというと「団塊の世代」ではなく、そのこどもの世代である「団塊ジュニア」になりますので、今ちょうど40過ぎのみなさまは覚悟をしておく必要があります。
これはどうしてかというとふたつありまして、ひとつは人間は毎年1歳ずつ老いること、ひとつは制度の変更には時間がかかることによります。
というわけで「団塊の世代」という最大のボリュームゾーンがいなくなるまで待ってから、「若者」が牙をむいて「老人」に襲いかかります。それはいつかを具体的には申し上げると20年から30年後になります。2〜30年後の「若者」が2〜30年後の「老人」に。


つまり駆逐される「社会の敵」は、ほかならぬ今年41歳になるぼくなのです。
そう考えるとこれから「老人」として打倒されるまでの2〜30年にわたって、親の世代の平穏を守りつづけられ、身の処し方しだいで子の世代に平穏をもたらせるというたぐいまれな、負い目のない世代に生まれてよかったです。
 

神の意表を衝くッッ!!

以前どこかで申し上げたことがあるのですが、人類には「盲点」とならぶ神の「明らかな設計ミス」があります。

それは


「単位が通貨になると人類の計算能力は劇的に低下する」


というものです。

たとえば


100-300+400

 
という計算式は小学生でも解くことができると思います。

答えは200です。

ところが
 
100万円-300万円+400万円


になると話は別です(わかりやすくするために「万」をつけくわえてあります)。
するとあら不思議とたんに人類は計算できなくなります。

まず多くのひとは100万円にたどり着けません。なぜ最初に100万円を設定しなければいけないのか、ほかの数字ではいけないのか、100万円ならもっと有効な活用方法があるのではないか……と悩みだして、ほとんどのひとはまさかの「計算のスタートラインに立つことすらなく」最初の100万円を受け入れずに終わります。

そこをなんとかがまんして、最初の関門である100万円を通過できたとしても、その次にたちはだかる-300万円の壁に人類はまず耐えられません。マイナス記号を削除するすべはないのか、はたまた何かで数字を大幅に削減できないか、次の記号がマイナスであることがわかっていて100万円以降に進む必要があるのか、その向こう側にプラス記号があるのだからなんとかショートカットして-300万円を飛ばせないかと、立ち往生してしまいます。危機察知能力の鈍いひとにいたっては、うっかり-300万円を踏んだところで恐怖に身がすくんでしまいせっかく目の前に+400万円があるにもかかわらず立ち往生してしまったりします。


そんなこんなで「万円」をつけるだけでほとんどの人類は200万円に到達できないのであります。

未来の収奪

「オリジナリティは常に未来に奪われる」問題というのがありまして、どのようなものかといいますと「伝説的な名作/傑作」と呼ばれる古典を見たり/読んだりしたときに感じる「あれ? こんなもんなの?」感のことです。

それは『七人の侍』でも『宇宙戦艦ヤマト』でも『Yの悲劇』でも『虎よ! 虎よ!』でもなんでもいいです。

それらは同時代のひとに衝撃をあたえ、そのジャンルの金字塔として不朽の名声を勝ち得たものであると同時に、その影響力ゆえに後続のひとたちにリスペクトされ分析され「模倣」されていきます。

結果、これらを特別なものたらしめた肝心の「オリジナリティ」はありふれたものとなり、当時の鮮烈な衝撃は失われます。

人類ではじめて揚げ物を食べたひとはこの世界にこんなうまいものがあるのかと衝撃を受けたのではないかなあと思うわけですもぐ。

宣伝2

こちらが 今月発売です。


宣伝

森本由布希,ふでやすかずゆき,大川茂伸,ミス・モノクローム製作委員会,高橋ナツコ
キングレコード
¥ 3,885
(2014-03-26)

 よろしくお願いします。

いつもココロにものさしを

 
数値化できないものを評価するとき、ひとはみずからココロにつくった「ものさし」で判断をくだします。
「美しさ」や「おいしさ」「楽しさ」や「哀しさ」「気持ちよさ」や「かわいさ」「おしゃれさ」などなど「ものさし」はいろいろな局面で顔を出し、ときには各人のカスタマイズのちがいで評価が大きく異なっていたりします。
ぼくがなりわいとしているアニメの「おもしろさ」なんかも定量化できませんから「ココロものさし」の出番です。

(かつては作画枚数や製作費や構想期間や興行収入、最近では Blu-ray の出荷枚数や Twitter でのつぶやきの数なんかでおもしろさを計測しようとする急進派もいて、数字の説得力こそありますが、これは「世界一うまいラーメンはカップヌードルか」問題と呼ばれていまして実は「おもしろさ」そのものを指し示しているものではありません)

ではその「ものさし」はどのようにつくられていくのかといいますと、俗にふたつの方法が知られています。

「暴飲暴食」と「本物を知る」です。

前者はひたすら大量摂取し脳内おもしろさランキングの目盛りを細かくしていくことでつくりあげる階段積み上げ式ストロングスタイルです。「SFを語るならまず千冊読んでから」という言説などがそれにあたります。

後者はまず「本物/頂点(と呼ばれるもの)」に触れることで「ものさし」の長さを先に決めておいて、あとはその範囲の中で優劣をつけていくやりかたです。「寿司を語るならさわ田かすきやばし次郎にまず行って勉強してから」がそれであります。

実際には二者択一でどちらかを選ぶものではないので、前者と後者による質と量のハイブリッドでそのひと固有の「ものさし」は構築されていきます。

「評価の信頼できる他者」の「ものさし」は「自分と似通っているか、そのひとの癖/偏りを知っているか/自分がそうなりたいか」に置き換えられます。


そして驚くべき発想の転換が起こります。

この数値化できないはずの「ものさし」をたくさん集めると、擬似的に数値化できてしまうのです。

それがこの時期に出版される「この○○がすごい」のような年間ランキング本です。
これは各者におもしろかった当該ジャンル作品を数冊列挙してもらい、それを大量にそろえ集計することで、なんと最大公約数的に数値化をしてランキングを作成するものです。

里見の個人的な見解としてはランキング自体にそれほど意味はなく、個別の選者の選出タイトルと選出意図つまり「ものさし」がたくさんあることがこの手のムックやガイド本の要諦かと思われます。

ただ、次第に選者のみなさまのコメント量が削減されてるところを見ると、これは世の流れとは逆行する意見です。
ものごとは数値化してくほうがわかりやすいですからね。

で、ここに言明しておくと、ぼくは数値化できないもののわかりやすさを求めない派なので、各人の「ものさし」のありように興味はありますが、それの擬似数値化にはあまり興味はないです。

というわけで里見の今年のベスト3の発表です(なんか3つしかリンク貼れないので国内・海外いっしょくたに)。

1.『シスターズ・ブラザーズ』
2.『七帝柔道記』
3.『シガレット』

 
パトリック・デウィット
東京創元社
¥ 1,995
(2013-05-11)


のら犬兄弟のギョーカイ時事放談イベント告知

最近里見がパーソナリティのまねごとのようなことをしているネットラジオ「のら犬兄弟のギョーカイ時事放談」

http://www.norainu-jiji.com/

のイベントがおこなわれます。
今週末の11/30からイープラスでチケットが発売開始になるそうです。
ラジオを聴いて興味を持たれたかたはぜひ足をお運びください。


のら犬兄弟のギョーカイ時事放談! 
ロフトプラスワン 復活・再開SP

●12月14日(土) 
 18時00分 開場
 19時00分 開演
 22時30分 終演(予定)

出演: 偽まる(川瀬浩平)
    アニメ仮面(里見哲朗)

チケット発売日 11月30日(土)12時00分〜

        イープラスにて

よろしくお願い申し上げます。

<< | 2/87PAGES | >>
バーナムスタジオ

categories

archives

links

profile

others

search this site.